コロナで巣ごもりの方に薦めたぃ面白い小説 その1
、以下の5つの条件を基準にして、面白い小説を紹介します。
1 とにかく、面白くて、楽しい小説であること。シリアスな話はごめんです。
2 一国の又は国際的な政治や経済をテーマにしたスケールが大きい話であること。密室殺人の謎解き、一組織や一都市の話など、スケールが小さい話はつまらない。ただし、法廷を舞台にした小説は例外。
3 知らない世界の話で、知的好奇心を満たしてくれること。
4 主人公が魅力的な人物であること。
5 ユーモアがあること。
以上の5zの条件をすべて満たす小説はごく少ないです。このブログで紹介する小説でも、5つの条件をすべて満たしている訳ではありません。ただ、1の「面白くて、楽しい小説」は必須条件です。それで、たとえば東野圭吾や宮部みゆきは除外します。
薦めたい小説その1
残念なことに、ほとんどが絶版になっています。アマゾン、「日本の古本屋」などのサイトで入手して下さい。
1 A. J. クイネル「メッカを撃て」新潮文庫
英米の諜報機関が共同で、マホメットの後継者である預言者「マハデイ」をでっちあげてイスラム世界を支配しようと企てる話。最後にどんでん返しがある。声を出して笑ってしまうユーモアもある。
2 P. アードマン「ゼロクーポンを買い戻せ」新潮文庫
1990年代の金融詐欺の話。デリバティブ取引の話があるが、巻末に金融用語の解説がある。主人公が魅力的な男。
3 J. C. ポロック「略奪者」ハヤカワ文庫
第二次世界大戦中にナチが略奪して、その後行方不明になっていた絵画を探し出して取り返そうとする、CIA部員、モサドの女性部員とロシアの対外情報部との壮絶な闘いを描いた話。ラストが微笑ましい。